公開講演会「同志社金曜フォーラム」開催結果のご報告 2014.08.04(月)開催
同志社校友会北九州支部では、8月4日(月)に今年度第一弾となる地域交流事業「同志社金曜フォーラム」をフラミンゴ・カフェ(小倉駅北口AIMビル2階)にて開催いたしました。
今回の金曜フォーラムは、三菱化学(当時)での現役時代は猛烈なビジネスマンとして名を馳せ、退職後は『ワーク・ライフ・バランス』の必要性を痛感され、地域活動やボランティア活動で素晴らしい第二の人生を体験(謳歌)されている金子良憲氏(北九州市男女共同参画審議会委員)にご登壇いただき、その体験をご披露いただきました。
( * 今回の金曜フォーラムは、月曜日開催となっております)
< 左:田上事務局長による金子様の紹介 >
< 右:白石支部長から開演挨拶 >
金子様は三菱化学勤務時代に『我が事業所〔三菱化学株式会社黒崎事業所〕の安全対策』等の論文も執筆されており、まず、環境安全部を担当された貴重な経験のお話からのスタートとなりました。
事業所内における平成3年の事故多発時期から平成6年・7年に安全表彰を受けるまでに変貌を遂げる過程において、江戸時代中期の大名である上杉鷹山(米沢藩第9代藩主)の制度・物理的・意識の3つの壁を打ち破っていく「改革のステップ」が非常に参考となり、「心の支え」となったことをお話されました。
金子様自身65歳まで働くつもりが、家庭の事情で60歳での退職となり、生活環境の急激な変化による精神的な落ち込み・無気力・投げやり等の症状が出て、2年間入退院を繰り返したことをお話いただきました。
金子様が言われるに、『縁(えにし)』には、「職縁」「血縁」「地縁」「友縁」の4つがあり、会社勤めの時は「職縁」だけでやっていけるが、退職後は「血縁」「地縁」「友縁」の3つ「縁」を上手く取り入れていくこと、その壁を乗り越えること(打ち破る)が非常に大事であるとお話された次第です。
金子様の立ち直りのきっかけとして、年長者研修大学校に通い、規則正しい生活および人とのふれあいの場を持つことができたことを挙げられました。
学ぶことを第一段階とするならば、第二段階のボランティア、第三段階の地域活動の企画。
具体例として、市民センターで開催した「ピアニスト水上裕子さん特別企画」への反響、女性講師4名を招いての「生涯学習市民講座」の企画・立案。
『ワーク・ライフ・バランスの薦め!』(定年退職後に学んだこと)をテーマとした約1時間の講演会。
会社勤めをやめてから、「職縁」以外の「血縁」「地縁」「友縁」を意識するのではなく、日頃から『心の壁』を小さくする努力、そのことが、『ワーク・ライフ・バランス』の真髄でもあるようです。
< 講師プロフィール >
昭和43年に新潟大学工学部卒業後、三菱化学工業(当時)に入社。アメリカ留学、九州大学での講師等を経て、同社黒崎工場環境安全部長、日化運輸社長など、要職を歴任。
退職後は、北九州市男女共同参画審議会や熊西市民センターでのボランティア活動を通じて『ワーク・ライフ・バランス』の啓発に尽力されている。
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懇親会
< 上:川村副支部長による乾杯 >
< 下:初参加者の4名 >
<宴席>
講演会を終えて、本日の講師の金子様にも参加していただき「懇親会」突入となりました。
川村副支部長による乾杯の音頭のあと、校友会北九州支部イベントへの初参加者4名の紹介がありました。
初参加である某銀行の社会人一年生から82歳の校友会の大先輩まで、また校友会以外の2名の方も参加され、総勢20名での宴席となりました。
校友会北九州支部は、ホームページにも記載しておりますが、3つの活動理念を掲げております。
1.同志社人として、豊かな「学縁」の拡大を図ること
2.同志社人として、母校の発展に尽くすこと
3.同志社人として、故郷・地域の発展に貢献すること
金子様から、本日『ワーク・ライフ・バランス』のお話を聴き、懇親会での世代を超えた交流、また地域の皆様との交流の場面を見て、北九州支部の活動理念の中に、『ワーク・ライフ・バランス』に通じるものを感じた次第であります。
ご講演をいただきました金子様、また、講演会・懇親会に参加していただきました校友会ならびに地域の皆様方、誠にありがとうございました。
次回の参加もお待ちしております。