平成25年度「同志社校友会北九州支部総会」並びに「同志社学長記念講演会」開催結果のご報告 2013.11.18(月)開催

Posted by on 10月 17, 2014 in 活動報告
平成25年度「同志社校友会北九州支部総会」並びに「同志社学長記念講演会」開催結果のご報告 2013.11.18(月)開催

< 受付 >
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1. 日  時 平成25年11月18日(月) 18:00 ~ 21:30
2. 会  場 リーガロイヤルホテル小倉 3階 エンパイヤ
3. 出席者 106名(ご来賓18名含む)

 平成25年度「同志社校友会北九州支部総会」並びに「同志社学長記念講演会」が平成25年11月18日(月)にリーガロイヤルホテル小倉において開催されました。
 当日は、講師・ご来賓として同志社大学の村田学長、同志社女子大学の加賀学長の両学長をお招きし、また、同志社校友会の小嶋副会長、同志社大学校友・父母課長の田中様、校友会近隣支部・クラブの支部長様並びに上席役員の方々、立命館大学・関西学院・関西大学の北九州支部の会長(支部長)様並びに上席役員の方々、同志社同窓会(同志社女子大学)からも10名のご出席をいただき、総勢106名の総会となりました。

◇ ◆ ◇
< 18:00 ~ 18:30 北九州支部総会 >

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 総会においては白石支部長の開会挨拶の後、白石支部長を議長として、田上事務局長から第1号議案「平成25年度事業報告及び平成25年度決算報告」並びに第2号議案「平成26年度事業計画及び平成26年度予算案」が報告され、承認がなされました。
 平成26年度の事業計画として、企画運営委員会から提案がなされた「ミニキャンパスフェスタ」の開催検討、組織委員会から提案がなされた「学生の県人会の編成」への協力、及び北九州支部エリア外のOB・OGで北九州支部の活動に参加される方々を「名誉会員」とする会則改定の検討などが報告されました。

 

◆ ◇ ◆
< 18:30 ~ 19:30 同志社学長 記念講演会 >

同志社女子大学の加賀学長IMG_0478

 

 まず初めに、同志社女子大学の加賀学長にご登壇いただき、『失われた同志社医療の伝統~背景と顛末寸見~』というテーマでご講演をいただきました。
 元号が慶応から明治に代わり、明治天皇が東京に移られ、奠都・遷都問題で揺れる時代、当時の京都及び京都人の気概等を含めた時代背景のお話からのスタートとなりました。
 官許同志社英学校の開校から7年後の明治15年、当時の医学界の主流が米国医学からドイツ医学へと流れる中での新島襄と医療宣教師ベリーとの出会い、看病婦学校(日本で二番目に古い)及び同志社病院設立までの流れをお話いただきました。
アメリカンボードとの関係が、新島襄先生死後に熊本バンド出身者が社長(8代目以降は総長の呼称)となって行く過程で急激に冷え込んでいく様子を丁寧にご説明いただきました。
熊本バンドの色が強い2代目社長以降に、同志社とアメリカンボードの均衡が崩れ、そのことが病院運営からの撤退を早めたように思えました。
また、同志社病院設立の基金はアメリカンボードからの寄付、運営費用はアメリカンボードからと病院の診療収入、同志社の世話にはなっていないといったアメリカンボード側の言い分も存在したわけです。
アメリカンボードからの支援金の減額・打ち切り、同志社に対する支援金返還の訴訟準備など、混迷を極める展開となり最終的には大正5年に完全撤退となりました。
 特に、熊本バンドが師と仰ぐジェーンズ(熊本洋学校の先生)がキリスト教に対して従来とは逆に批判的な立場で登場し、ジェーンズと宣教師の対立、その宣教師と同志社(熊本バンドの色が強い)の対立、非常に面白い展開を興味深く聴くことができました。
加賀学長のお話で「大河ドラマ」が一本作れるのではと思った次第であります。
 加賀学長は今回の講演のために一時間の予定で原稿を準備されたとのこと。その半分の30分でご講演いただきましたが、貴重(多少マニアック)なお話を丁寧にご説明いただき誠にありがとうございました。

同志社大学の村田学長IMG_0485

 

 続きまして、同志社大学の村田学長にご登壇いただき、『同志社大学の将来構想』というテーマでご講演をいただきました。
 少子化により18歳人口が減少する中で、学生の獲得を考えた場合に、日本の大学運営は全般的に非常に厳しい状況下にあること(同志社はまだ恵まれている側)。
また他方では、ハーバード及びオックスフォード等の海外のランキング上位校と国際的に競争できる大学となっていけるかどうかが求められていること。
大学運営を取り巻く環境としてまずこの2点を冒頭にてお話いただきました。
 そして、大学の基金が3兆円もあるようなハーバード大学に対して、ランキング競争だけを最終目的として単に臨むのではなく、自らのアイデンティティを確立することの重要性をお話されました。
そのアイデンティティの源(同志社大学の特徴)として以下の3点を挙げられました。
 まず第一は、大学が京都にあること。
伝統と革新の共存する京都で学び、暮らすことは首都圏(学生の4割)以外の観点から物事を見る、独自の視点で物事を見る機会に恵まれている。
 第二に、大学が私学であり、創立者の新島襄の教育理念が明確であること。
私学同志社は、明治政府が日本の近代化のために西洋の技術・制度を取り入れ、模倣に走ろうとした際に、西洋の技術・制度を支える市民社会の重要性を訴え、それらの市民社会の構成員である賢明で自立的な市民を育成しようとし、その理念が今も生き続けている。
 第三に、キリスト教を教育基盤にしていること。
日本国内においては1%のキリスト教徒、全世界では22億人のキリスト教徒。
国内においてはマイノリティの立場から物事が見れるし、国際社会においてはキリスト教徒に対する理解・知識を学ぶ絶好の機会となっている。

 また、同志社は「人材」ではなく「人物」を創るといった非常に重みのある言葉を発せられました。
人材がいた明治初期、人材すら枯渇している現在。この様な状況下において「グローバルな人物にして人材」「グローバルな人材にして人物」を創りあげるためのヒントがアイデンティティの源である同志社大学の3つの特徴に潜んでいるわけです。
 最後に、村田学長の方から北九州の皆様へということで、同志社大学第10代及び第12代総長で、国際基督教大学の初代総長であった湯浅八郎先生(大河ドラマで言えば、徳富蘇峰の甥っ子にあたる)の言葉を紹介されて講演は終了となりました。

生きることは愛すること
愛することは理解すること
理解することは赦すこと
赦すことは赦されること
赦されることは救われること

◇ ◆ ◇
< 19:30 ~ 21:00 懇親会 >

川村副支部長・開会の辞
白石支部長・挨拶
IMG_0493 川村副支部長からのお集まりいただいた方々へ感謝の言葉があり、「懇親会の開会宣言」がなされました。

IMG_0496 白石支部長からは、ご講演をいただいた同志社大学の村田学長と同志社女子大学の加賀学長お二人へのまず感謝の言葉とその他のご来賓の方々への出席のお礼の挨拶がありました。
「お二人の学長に30分ずつ講演をしていただく、非常に贅沢な時間を持つことが出来ました」と素直な気持ちを述べられました。
 また、総会の際には、今年の初めに「北九州支部存続の危機」が取りざたされたが、同志社校友会の48支部体制(福岡県は福岡支部と北九州支部の2支部体制)が再確認され、本日の支部総会を迎えることが出来たことの喜びと、関係部署及びご尽力をいただいた方々へのお礼の言葉がございました。
ただ、その影響から今年前半には「金曜フォーラム」等のイベントが滞ってしまい、支部運営をスムーズに運営できなかった等の反省点も挙げられた次第です。

 

 

同志社校友会の小嶋副会長IMG_0500


ご来賓18名を代表して、同志社校友会の小嶋副会長からご挨拶をいただきました。
北九州に来るたびに感動をいただいていおり、昨年7月のキャンパスフェスタでは校友会の皆様が手分けして、直接に高校回りをしてくれるなどの斬新的な取り組み。また、金曜フォーラムおよび総会講演会の際の地域住民の方々の参加が同志社大学のブランド力アップにつながっている等の具体例を挙げながら、お褒めの言葉を頂戴した次第であります。
 小嶋副会長は「校友会」「大学」「地域」が一体となって、初めてブランド力の向上につながると考えておられ、北九州支部のこの流れを大切にして下さいと挨拶の最後に述べられました。
 小嶋副会長には昨年のキャンパスフェスタでの講師、昨年と今年の支部総会へご出席いただくなど、北九州支部のビッグイベントには連続して参加していただいております。誠にありがとうございます。

 城水副支部長による乾杯音頭
IMG_0504 今年の総括としては少し早いようですが、城水副支部長の今年嬉しかったことは、村田新学長の就任と「八重の桜」の放映だそうです。その紹介があり、その後、乾杯の音頭で宴会突入なりました。

 

 

 

 

宴会の最中には、3名の方々からの祝電が紹介されました。
学校法人同志社 大谷 総長
学校法人同志社 水谷 理事長
同志社校友会   井上 会長

宴席の様子
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< ご来賓からのスピーチ>
写真左:校友会福岡支部の渕上支部長
写真右:校友会佐賀県支部の黒田副支部長
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写真左:校友会大分県支部の倉橋代表幹事
写真右:校友会久留米クラブの与田会長
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写真左:立命館大学北九州校友会の藤田会長
写真右:関西学院同窓会北九州支部の丸山副支部長
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関西大学校友会北九州支部の今井副支部長
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同志社校友会の小嶋副会長と白石支部長の方から、来年2月15日(土)に開催されます第一回『同志社校友会大懇親会』の内容説明と案内がありました。
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北九州支部総会・懇親会への初参加者12名の紹介。
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 懇親会の最後は、青木組織副委員長の指揮(舞い)にて全員参加でのカレッジソングの斉唱となりました。
HP作成の記者(写真係も兼務)であります私、青木副委員長の舞いをイベントの際に見てまいりましたが、今回の「舞い」が一番美しかったような気がしました。

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寺下副支部長より閉会挨拶
IMG_0595 18時から開催された平成25年度の総会並びに懇親会も最後の時を迎え、北九州支部の寺下副支部長から閉会挨拶がありました。
 まず、講演会の講師をお引き受けいただいた加賀学長と村田学長に対して、改めて感謝の意を示されました。
 また、同志社女子大学から本日の出席者全員にプレゼントのあった『同志社の母、新島八重』の本、素晴らしい内容の本ということで、全員の方が必ず読むようにと言われた次第であります。
同志社女子大学には既に数年前から「新島八重研究会」が発足しており、その研究の成果の一部を今回の本にしてご提供いただいたようであります。 寺下副支部長ではありませんが、「皆さん、しっかり読んで下さいね!」。
今年度の支部総会・懇親会にご出席いただきました皆様方、誠にありがとうございました。
是非、次回の集まりにも積極的にご参加くださいませ。